電動シャッターには、ブレーキ機能があります。
ですが、まれにシャッターが止まらないというトラブルが起きます。
その原因として考えられるのが、モーター内のブレーキが摩耗してしまっている可能性が考えられます。
シャッターの開閉器となるモーターの中にある、長速機が劣化し、摩耗してしまって、停止位置で止まらないという事態があります。
シャッターを開いて全開した停止位置に付いた時点で、ブレーキが効かずに落ちてきてしまうと非常に危険です。
この場合は、ブレーキ交換が必要になり、機種によっては開閉機器を一式交換する必要があります。
それを行う事によって、シャッターのブレーキ機能が復帰します。
その他にも可能性として、停止スイッチの故障で接点が離れずシャッターが止まらない、という場合もあります。この場合は、溶着を起こしている可能性があるのでスイッチ機器を交換してください。
また全開しているか、全閉している状態で停止が行われない場合は、リミットスイッチが正常に働いていないと思われます。
シャッターの下に物をおいたまま下げてしまったり、気が付かずたるませてしまったという場合に、リミットスイッチが設定値からずれてしまい、停止されない場合があります。
この問題の改善点として、リミットスイッチの点検、再調整をする事が大切です。
まれなケースだと、放火シャッター等で火報信号と連動しているもので、火報信号をうけている状態になってしまって、ブレーキが開放されている場合があります。
その場合は、感知器の誤作動か確認をし、設定を戻す事によって復帰します。
いずれにせよ、原因となるものはたくさんあるので、自分で確認できるものはしっかり確認し、全体的なメンテナンスを行う事が大切だと思われます。